2026.02.20

2026年は「AIの利用をめぐるサイバーリスク」にも注意!


独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「情報セキュリティ10大脅威2026」を発表しました。
「組織」向けの脅威として「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が3位にランクインし、毎年決定している10大脅威として初選出されました。

情報セキュリティ10大脅威2026[組織]

順位 「組織」向け脅威 初選出年 10大脅威での取り扱い
(2016年以降)
1 ランサム攻撃による被害 2016年 11年連続の1回目
2 サプライチェーンや委託先を狙った攻撃 2019年 8年連続の8回目
3 AIの利用をめぐるサイバーリスク 2026年 初選出
4 システムの脆弱性を悪用した攻撃 2016年 6年連続の3回目
5 機密情報を狙った標的型攻撃 2016年 11年連続の11回目
6 地政学的リスクに起因するサイバー攻撃(情報戦を含む) 2025年 2年連続の2回目
7 内部不正による情報漏えい等 2016年 11年連続の11回目
8 リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃 2020年 6年連続の6回目
9 DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃) 2016年 7年連続の7回目
10 ビジネスメール詐欺 2018年 9年連続の9回目

<出典>

IPA「情報セキュリティ10大脅威2026」
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/index.html

詳しい解説は2026年2月下旬以降に順次公開予定

今回はAIに関連したサイバーリスクについて2点紹介したいと思います。

1.生成AIの利用による情報漏えいリスク

発生が多いと想定されるリスクは、生成AIの利用による情報漏えいリスクです。
生成AIに入力した情報は、社外システムにより学習・ログ保存・分析される可能性があります。

[漏えいの例①]

・顧客情報を貼り付けて要約させる

・未公開の提案書、設計書を投入

・プログラムのソースコードを丸ごと入力


上記は機密情報を直接入力する例ですが、以下のような直接入力ではないものの機密情報を推論できるケースもあります。

[漏えいの例②]

・社内構成を断片的に質問

・業務内容を連続質問


1つ1つの質問ではどの企業か特定できずとも、複数の質問をつなぎ合わせると、どの企業か特定できる可能性があります。「これぐらいならば聞いても大丈夫だろう」が積み重なると情報漏えいする事になります。


このようなリスクを防ぐには、「生成AIへの入力=社外のシステムへの情報の入力(漏えいリスク)」という認識を持つ事と、「学習機能をOFFにする等、漏えいリスク対策を行って生成AIを利用する」事が必要です。

2.生成AIの悪用によるサイバー攻撃巧妙化のリスク

2025年末から各企業の社長や役員を騙る不審なメールが多数確認されています。

[不審なメールの例]

上記は一例であり、様々な内容が確認されています。短期間に大量に様々な内容のメールが送信されている事から、生成AIの悪用が想定されます。

本件については東京都のセキュリティセミナー第4回で詳しく解説していますので、是非アーカイブ動画をご覧ください。

アーカイブ動画掲載先
https://cybersecurity-taisaku.metro.tokyo.lg.jp/seminar/

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今回はAIに関連したサイバーリスクを2点紹介しましたが、あくまで一部のリスクとなります。
他のリスクとしては例えば誤情報(ハルシネーション)や著作権・法的リスクがあります。
今後も最新情報を調べるようにしましょう。