2025.11.14
EPPとEDRの違いとは?セキュリティ対策の役割分担
目次
●EPPとEDRはどちらも端末を守る仕組み
EPP(Endpoint Protection Platform)とEDR(Endpoint Detection and Response)は、どちらも端末を守る仕組みですが、EPPは「侵入を防ぐ」、EDRは「侵入された後に検知・対応する」ことを目的としています。
●基本的な違い
| 項目 | EPP | EDR |
|---|---|---|
| 主目的 | 感染の予防 | 侵入後の検知・封じ込め |
| 監視対象 | ファイル・通信・メール等 | 端末内のプロセス・挙動・通信履歴 |
| 検知手法 | シグネチャ、ヒューリスティック等 | 挙動分析、ログ相関分析等 |
| 防御範囲 | 既知のマルウェア中心 | 未知・標的型攻撃中心 |
| 対応手段 | 検出・駆除・隔離 | 攻撃経路追跡・端末隔離・分析報告 |
| 運用形態 | 自動防御中心 | 分析・監視中心 (監視センター(SOC)等による人手での対応) |
| 詳細 | 3分でわかる!用語解説「ウイルス対策ソフト(EPP)」 | 3分でわかる!用語解説「EDR」 |
●それぞれの役割
(1)EPP:感染を防ぐ防御
EPPは端末上でファイルや通信を監視し、既知のマルウェアを検知してブロックします。
AIやクラウド照会機能を備え、未知の脅威にも一定の防御力を持ちます。
ただし、ゼロデイ脆弱性を突く攻撃(ゼロデイ攻撃)などでは、EPPだけで防ぎきれない場合があります。
※ゼロデイ攻撃についてはこちらで解説しています。
(2)EDR:侵入後の監視・対応
EDRは端末内で発生する全挙動(プロセス起動、通信、ファイル操作など)を監視し、不審な動きがあれば即座に検知します。
また、攻撃経路や影響範囲を可視化し、必要に応じて端末をネットワークから隔離します。
●EPPとEDRの連携による多層防御
両者を組み合わせることで、侵入防止と侵入後対応の二重の防御を実現します。
【攻撃の流れ】
外部攻撃 → EPPがブロック → 防ぎきれない攻撃が侵入 → EDRが挙動検知 → 端末隔離 → 監視センター(SOC)等が分析・報告
●まとめと補足
EPPは防御の第一線、EDRは侵入後対応の要。
両者を正しく組み合わせることで、「防ぐ」「見つける」「止める」の三段階を実現できます。
なお、EPP、EDRには様々な製品が存在します。製品ごとに機能も様々で、EPPとEDR両方の機能を有する製品も存在するようです。製品の比較は各販売会社に確認いただきたいのですが、比較する上での観点について別の記事で紹介したいと思います。
